「BLAME!(ブラム)」公式サイト
http://www.blame.jp/
初めに。
ワタクシは「BLAME!」がアフタヌーンで連載されていた頃からのファンであり、私の人生を大きく変えたであろう作品だと認識しています。
今はなき【NetLabyrinth】という弐瓶先生のファンサイトを作っていたり、周りに理解がなくてもそれでもBLAME!が好きだった自分を信じて。
また、今日に至るまでに幾度となくメディアミックス作品で涙を飲んできても、いつかいつかこの日が来ることを待ち望んできた人間です。
頑迷なるBLAME!原理主義者としての自分と、BLAME!の良さをみんなに知ってもらいたいという作品の信者としての自分がおり、
今回の映画はその双方を満足させる事のできる素晴らしい作品ではなかったかと思います。
原作のある映画は、どうやっても作品の一部を映像化するしかありません。いかにその原作の雰囲気を伝えるかに制作者サイドの力量が問われるわけです。
そんな条件の中で、今回の映画は本当にBLAME!への愛に溢れていました。
二時間という短い時間の中で世界観を、登場人物を、物語を紡いでいくか。
映画が単に原作のマンガの一部をそのまま切り取るようなおざなりの作り方ではなはなく、マンガの原作の数多くのシーンから紡いで「BLAME!の映画」が完成されている。
ネタバレになるので詳しいことはいいませんけれども、マンガを読んだ人間であればニヤリとするシーンややり取りがそこらじゅうに散りばめられている。それだけなら、「あー頑張ったのね」で終わったかもしれません。私の評価もそれほど高いものにはならなかったでしょう。
映画のなかには原作のマンガにはなかった独自の解釈、オリジナル要素がありました。それは物語を破綻させないための苦肉の策であったかもしれませんし、もしかしたら新たな想像力から素晴らしき展開になったのかもしれません。いずれにしろ、漫画の原作を熟知するファンからしても、観ていて新しいBLAME!の世界を観ることが出来たことに感謝するだけであり、そこには賞賛しかありません。
まぁ、正直なところ、ツッコミどころなどもあるにはありますが、それをすっ飛ばしてでも、この作品は賞賛に値する素晴らしい作品であると思います。
制作者様の皆さまには感謝しかございません。ありがとうございました。
マンガでしか見ることのできなかった、想像の中でしか見ることのできなかったBLAME!の世界が映像として世に生み出されたことに感謝いたします。
「BLAME!(ブラム)」公式サイト
http://www.blame.jp/